天正十六年(1588年)の合戦のとき、佐野方の将であった平野大膳の娘である雪姫が未来の夫と決めていた大橋左近と父大膳の戦死を悲しみ、追善供養の写経を終わった時、
日をふりてつもる思ひもなかなかに
あは野の雪と消えにけるかな
という、一首を残し、そのあとを追い、父と恋人とともに、永久に若く、眠っているという。
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