(佐野市飯田町) 大晦日の晩、若い夫婦の家に1人の老人がたずねてきて、 1番目は、卯の日には田植えをしてはいけないということです。 この日は、田の神様も休む日だから人も休まなければならないというのです。 2番目は、ナエゴワラの中に稲を植えてはいけないというのです。 そうしないと成長した稲の葉先で目をついてしまうというのです。 3番目は、半夏にはぜったい田植えをしてはいけないというのです。 これを言い終ると老人のすがたは小さくなって歳神棚に消えていったそうですこれは飯田に伝わる話です。 (下野新聞社「佐野の民話」より) |