手掘りの須花坂トンネル
                 

(佐野市下彦間)

 田沼(下彦間)から織物のまち足利へ、魚や塩や着るものを買い求めに行くには、急な須花坂を上り下りしなければ行けませんでした。そのため、大金持ちの田島さんは、ここにトンネルを掘ることで村の暮らしはぐーん、と楽になると考え、必ず掘ってやる!と明治14年に、私財をなげうって掘りはじめました。
 周辺の人たちも寄付をしたり協力したりして、約8年間の歳月をかけ明治22年、全長117メートルほどのトンネルを完成させました。その後、大正、昭和に掘られたトンネルとあわせ3つあり、現在は昭和時代に造られたトンネルを通行しています。

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