
(佐野市赤見町)
昔、越所峠は、旧道を通って、樺崎方面との行き来をしていました。
峠の頂上付近のやや樺崎よりのところに一つの岩があります。
この岩には、次のような伝説があります。
諸国を修行して歩いていた弘法大師は、越所峠の頂上でひと休みをしました。ところが、のどをうるおす水がないので、お経を唱えながら、かたわらの岩を杖でついたところ、その岩から水が浸み出して来ました。
大師が、その水でのどをうるおしたことは言うまでもなく、その水は、以後、どんな日照りつづきの天気であっても枯れることはなかたといいます。
(「赤見村郷土誌」より)
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