人丸様の話 

(佐野市小中町)

柿本人麻呂が、小中村をおとずれた時、悪い人たちにおわれて黍畑ににげこんで、てきから身をかくすことができたのですが、その時、まちがって黍の先で片目をついてつぶしてしまったそうです。
 そのため、しばらく動けず、小中にとどまっていたといいます。
 そこで村人たちはその霊を神社にまつるとともに、黍を畑につくることをやめさせたといいます

(定本「柳田国男集」より)

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