ケロロ軍曹と招き猫



1.出会いはグダグダな土曜日

初めてケロロ軍曹を目にしたのは、大学近くの本屋であった。アニメ化ということで宣伝されていたのだ。そこで招き猫は「このカエルもどきはガンプラが好き」ということだけ知って第一次接触は終りだった。
そして数ヶ月後、第二次接触。大学時代当時の招き猫の家は、大学から程よく近く、時折サークルの友人や先輩達等と飲んだりした。そんな日はだいたい次の日土曜な金曜の夜に行なわれる。よってそういう土曜の朝はグダグダになるのだった。
その日は当然遅く起きて、朝飯も食べずに何故か、テレビ東京を9時ごろから見ていた。何故だったかは招き猫も覚えていない。あえて言うなら偶然と必然と言うべきか。
ジャスティライザー、ビューティフルジョーにみんなでいろいろ突っ込みながら見ていた時に、そいつは現れた。
「ケッロケッロ、ケケロケロ〜地球侵略せよ〜」そんなテーマソングに乗って現れた緑色の謎の生命体。ケロロ軍曹であった。
あとは笑劇の連続だった。シャアの格好で「坊やだからさ」。地味に存在感をアピールするガンプラ。他局の番組なのに流れるガンプラのCM。
サンライズの後ろ盾は伊達じゃないということと、このカエルがガンプラ好きということはよくわかった。


2.それもまた偶然と必然か

第二次接触後もしばらくは土曜の朝にアニメを見るだけだった。だが、ある日転機が訪れる。
その頃、招き猫は博物館実習でなれないことをしていて、かなり疲れていた。そしてジャンプの新刊を買いに行った本屋でそれはあった。
目的のものは見つけたし、でもなんか面白い本ないかなとざっと見ていたところ、ケロロ軍曹に目がとまった。これが第3次接触である。
アニメはそこそこ面白いからとりあえず1巻でも買ってみよう。そうしてケロロ軍曹は招き猫の家にやってきた。
読んでみると、完全にこの漫画にはまってしまった。そして感じた。「このカエルは同士だ」と。つい先日、実習で疲れているのに3キロも離れた中古ガレー十キットショップに自転車でむかい、「本日はお休みいたします」の張り紙にがっくりきていた招き猫であった。
そして何のスイッチが入ってしまったのか、その次の日あたりの実習の帰りに全巻新品で購入してしまったのだ。招き猫は普通まず古本屋めぐりから始める。かなり異例だ。そして新渡戸稲造さんはお亡くなりになった。


3.その後……
その後、プラモ作りまくったり、ガンプラを作る会なるものを開いたりしていたが、招き猫がヘタレなために実家送還。
病気療養&家事手伝いのニートになってからは、洗い物や掃除、片付けなどをしてからガンプラを作るという、リアルケロロ軍曹なライフを送っている。
よけいケロロ軍曹さんに親近感が湧く今日この頃である。まぁそれじゃダメだけどさぁ……
<了>



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