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むしばのはなし ~Q&A~


1.むしばってどうしてなるの?

 むしばの成り立ちはすでに解明されていることで非常に簡単なことです。お口の中には何兆個もの細菌が常に存在しています。その細菌にもいろんな種類のものがいて、むしばの原因菌というものも存在しています。そのむしば菌がお口の中に入ってきた糖類(ショ糖など)を食べたときに酸を産生し、その酸によって歯が溶けてしまうのが、むし歯です。つまりむし歯になるには a.溶かされやすい歯、b.むし歯の原因菌、c.原因菌のえさ(糖類)の3つがそろわなければなりません。


2.どのように治しているの?

 いったんなってしまったむし歯はそのむし歯になった部分を削り取らなければなりません。よく検診などで耳にするC1やC0程度のむし歯は削らずにフッ素やレーザー処置を施すことによって再石灰化が期待できますが、C2のむし歯になると削り取って金属やレジン(歯牙色のプラスチックのような材質)などで修復します。しかしさらに進んだ場合、神経を取って歯の根の治療をしなければならなくなります。さらに進んだ場合には抜歯となってしまいます。


3.むし歯が原因で命にかかわることがあるの?

 あります。根の先に膿がたまってしまいそれが大きくなってアゴの下にたまり、それが心臓のほうに流れ込んだりすると生命を落としかねません。むし歯は放っておいて絶対に良くはありません。早く治療すればするほど痛くなく簡単に処置は終わります。


4.むし歯にならないようにするには?

 1でも申しました通り、むし歯は、a.溶かされやすい歯、b.むし歯の原因菌、c.原因菌のえさ(糖類)の3つがそろったときにはじめて発生します。逆にいうと、この3つのうちの1つでも欠ければむし歯にならないということになります。それぞれの条件はどのようにして予防するのかご紹介します。

 a.溶かされにくい歯にするには…
  ・フッ素の取り込みやレーザー照射による歯質の強化など

 b.むし歯の原因菌のをなくすには?
  ・ブラッシングによる原因菌の除去
  ・デンタルリンスなどの薬品による原因菌の除去など

 c.原因菌のえさ(糖類)をなくすには?
  ・ブラッシングによる除去
  ・代用糖類(キシリトール)の使用など

 上記の3つの条件に加えてさらに重要な事柄があります。それは時間という要素です。じつはこれら3つの条件がそろったといって確実にむし歯になるわけではなくそこにはだ液という強い味方が存在しております。だ液はかなり強力な殺菌洗浄液であり、緩衝液であります。徐々にではありますが、原因菌によって産生された酸により、酸性化された口の中を中性に戻してくれます。また、一度、酸によって溶かされた歯もある程度のものであれば、再石灰化によって修復もしてくれます。ただ、だらだら食いを続けると、だ液の緩衝能力や再石灰化も追いつけなくなり、むし歯になってしまうものです。そこでむし歯にならないためには食事の時間を一定にし、口の中に原因菌のえさとなるものが存在しない時間帯を確実につくってやることが必要です。

StephanのプラークpH曲線

食事が1時間ほどでpHは戻るが、
続けて食べるとpHは低いまま…。




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