ダイアトニック・スケール・コードを理解する。

このページを見ている方々(僕も含め)は、世にいるギタリスト達が、曲をかっこよくアレンジしてプレイをしているのを聴いて、真似しようにも真似できないと感じて嘆き悲しんでいることでしょう。

しかし、ここで書くことを実践すれば、洒落たサウンドを鳴らすことができ、カッコ良いプレイをすることへのヒントになると思います。では早速みていきましょう。

まず上は、みなさんが見慣れたコードの配列で、基礎となる音符の上へ規則的に2つの音を積み重ねた形です。コード名はそれぞれ下に記載してあるとおりです。

ロックなどで使用されるコードは、ほとんどがこの形です。ただし、あまりに安定感がありすぎるため、音の面白みに欠ける部分があり、童話やアニメソング、歌謡曲などを演奏した場合、幼稚なサウンドになってしまう可能性が高いです。

                                        
                                        
 図1                                     
                                        
                                     ●  
┌───────────────────────────────●──────┐
                           ●         ●  
├─────────────────────●─────────●──────┤
                 ●         ●         ●  
├───────────●─────────●─────────●──────┤
       ●         ●         ●            
├─●─────────●─────────●────────────────┤
       ●         ●                      
└─●─────────●─────―────────────────────┘
       ●                                
 ─●─                                    
                                        
                                        
  C    Dm    Em    F    G    Am    Bm    C  
                                        
                                        
 (1)  (2m)  (3m)  (4)  (5)  (6m)  (7m)  (1) 
                                        
                                        
   ↓       ↓     ↓     ↓     ↓     ↓    
                                        
                                        
                                     ●  
                               ─●─  ――― 
                           ●         ●  
┌─────────────────────●─────────●──────┐
                 ●         ●         ●  
├───────────●─────────●─────────●──────┤
       ●         ●         ●         ●  
├─●─────────●─────────●─────────●──────┤
       ●         ●         ●            
├─●─────────●─────────●────────────────┤
       ●         ●                      
└─●─────────●─────―────────────────────┘
       ●                                
 ─●─                                    
                                        
                                        
  Cmaj7   Dm7    Em7    Fmaj7  G7    Am7    Bm7(♭5)  Cmaj7 
                                        
                                        
(Tmaj7) (Um7) (Vm7)(Wmaj7)(X7) (Ym7)(Zm7(♭5))(Tmaj7)
                                        
                                        
                                        
                                        

つぎに下の段を見てください。
これは基礎となる音符の上へ規則的に、上の段のものより1つ多い3つの音を積み重ねた形です。

上段のコードが、それぞれ下段のコードに置き換え使用することができます。

弾き比べれば解ると思いますが、ちょっと洒落たサウンドに変化します。

例えば、C→F→G→Cとコードを弾いてみてください。
次に図1のコード表記を元に、それぞれCmaj7→Fmaj7→G7に置き換えて音を
鳴らしてみましょう。かなりの違いがあると思います。

コード名下の( )で書かれた(Tmaj7)〜は、1度はメージャー7を使う、2度はマイナー7を使うという
意味で、キーが変わった場合、これを元に使用コードを決めてあげるという意味です。

例えば図1で表したものは、Cメージャースケール(キーがC)の場合です。
もし、Dメージャースケールを使用したい場合は、Dmaj7・Em7・F♯m7・
Gmaj7・A7・Bm7・C♯m7(♭5)・Dmaj7
とする必要があります。

ですから、最初は「1メージャー7、2マイナー7、3マイナー7、4メージャー7・・・」とお経のように
唱えて覚えなさいと言われたものです。

この7thコードを、もともとある曲の中で効果的に置き換えてあげることで、曲の印象を大夫変えることが
できるのですが、どこを変えて、どこをそのまま演奏するのかという部分になると、その人の好みやセンスに
なりますので、一概に言うことはできません。この作業は、自分で色々試しながら演奏することが面白いし、
自分のためにも良いと思います。


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